JR関西本線第一井路開渠(通称カルケット)

名称 JR関西本線第一井路開渠(通称カルケット)
建設・製造年 明治24年頃
指定/登録 未指定
種別 交通
概要 第一井路開渠は、JR王寺駅ホームの西端から天王寺方面へ150mほど進んだ線路下にあります。明治23年12月27日に当時の大阪鉄道が王寺・奈良間を開通させたのち、翌24年2月8日に延伸した王寺・稲葉山(亀瀬隧道東口付近の仮駅)の区間に当たります。元は王寺駅の南北に広がる水田に灌漑するための農業水路としてつくられましたが、高度経済成長期以降、駅周辺の市街化によって水田が失われていくと、生活道路として利用されるようになりました。
生活道路としての井路開渠は、幅約1.5m、高さ約1.7m、長さ約41mあり、そのうち、やや不整形で軟質な煉瓦をイギリス積みにした橋台が長さ約17m分残されており、これが明治24年の延伸時に築造されたものと考えられます。
なお、王寺町役場では、この開渠のことを「カルケット」と通称されており、現状ではトンネルのような形状になっていることから、おそらく暗渠を意味するカルバートが転訛したのではないかと思われます。
公開期間
所在地 奈良県北葛城郡王寺町王寺2丁目
交通 JR王寺駅・近鉄王寺駅・近鉄新王寺駅から400m、徒歩6分
料金・見学
事前予約
注意事項 幅員が狭い生活道路ですので、長時間立ち止まっての見学はご遠慮ください。
公開状況
問合せ先 王寺町地域交流課文化資源活用係
TEL:0745-72-6565
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